矯正治療の長所・短所


長所:

  • 虫歯予防
  • 歯槽膿漏予防
  • 消化器系臓器(胃・小腸・大腸など)への負担を軽減
  • 笑顔に自信 → 精神的に積極的な自分へ

☆☆☆ 現在の日本人が歯をなくす原因の90%以上は、虫歯と歯槽膿漏です。
逆に言えば虫歯と歯槽膿漏にならなければほとんど一生自分の歯で生活できると言えるでしょう。正しい噛合せは、虫歯と歯槽膿漏の両方になりにくい状態です。ご老人が病気になったとき、快復の一番の要は、自分の口からしっかりと栄養がとれるかどうかとのことです。自分の歯をどれだけ長く残せるかが長生きの秘訣でもあるわけです。

短所:

  • 治療期間が長い・・・月に1回程度、約1年〜3年治療のための来院が必要
  • 経済的な負担 ・・・日本では保険がきかないため、全額自己負担
  • 治療に伴う痛みなどの不快感・・・個人差が大きい。通常2〜3日の間違和感あり
  • 歯の根の先吸収する事がある

小児矯正が必要な症例


  • 成長発育に悪影響を及ぼす不正咬合(反対咬合・骨格性上顎前突・開咬・その他)
  • 口腔内の衛生に著しく問題のあるもの(歯ブラシが難しく早期の虫歯が心配される)
  • 適齢年齢は6歳〜11歳で、必要かどうかは専門医の判断による。

成人矯正


マルチブラケット装置・・・全ての歯牙に、ブラケットと呼ばれる針金をとめるものを接着し、そこに弾力のある針金をとおして、全ての歯牙を動かし、新しいよりすぐれた噛合せ・咬合を作る方法。成人矯正の90%以上がこの方法でなおされます。永久歯がはえ揃う12歳〜が適齢年齢で、上は年齢に特に制限がありません。
  1. 表側から装置を接着する方法
    1. 接着する装置が、金属色のもの(メタルブラケット
    2. 接着する装置が、歯冠色(半透明)のもの(セラミックブラケット
  2. 裏側から装置を接着する方法・・・舌側矯正装置(リンガルアプライアンス

 

1-ウ メタルブラケット


表側から金属の装置を接着する最もクラシックなやり方


  • 長所
    • 歴史的には一番古いが、現在でもコスト・治療期間など、すぐれた部分は多い
  • 短所
    • 治療期間中の見た目は一番目立つ

1-エ セラミックブラケット


表側から歯と同じ色の装置を接着するやり方

  • 長所
    • 装置が見えにくく、成人などが治療中の見た目をあまり気にせずに出来る
  • 短所
    • コストがやや高い
    • ワイヤーは透明なものがない(実際はあるが、歯が全然動かないのでないのと同じ)ので、幾分見える。

2 リンガルアプライアンス


裏側から見えないように装置を接着するやり方

  • 長所
    • 装置が全く見えない為、治療中の見た目は全く気にせずに出来る
  • 短所
    • 表側からの装置に比べてコストが割高になる発音がしづらい
    • 食事が食べにくい
    • 装置を付けてしばらくは舌への違和感が強い(舌にあたって痛い)
    • 治療期間が表からの装置に比べて幾分長い 
                          

保定装置


動かした歯がもとに戻らないように、歯を押える期間。

歯を押えておかないと、歯は確実に後戻りします。少し後戻りすれば、少し動かなかった事と同じです。変化がなくて患者さんにはつまらない期間ですが、どうしても必要な大切な期間です。
  1. Begg type retainer (前が金属の針金のタイプ)
  2. Begg type retainer  (前が透明なタイプ)
  3. インビジブルリテーナー(透明なプラスチックで歯を覆うタイプ)
  4. スプリングリテーナー

        

※ 歯が動く仕組み・・・

矯正治療の際、歯をワイヤーなどで押すとなぜ歯が動くのでしょう。ワイヤーで歯を押すことによって、直接歯を動かしているのではありません。ワイヤーで歯を押すことによって、骨の中の歯の周りに、貧血帯と呼ばれる血が流れにくい部分を作りだし、新しい栄養が来ることを抑制し、新しい細胞ができないようにしているのです。こうすることによって、歯の周りの骨が徐々に壊れ、穴が空いてきます。できた穴に歯が移動すれば、歯の移動の完成です。

しかし歯が移動した後には、もともと歯があった場所に穴が空いたままです。その穴に新しい骨が出きるまでは、歯を押えておかないと、歯は後戻りしてしまいます。つまり保定観察期間は骨が出きるのを待っている期間なのです。                   

    永久歯の抜歯(便宜抜歯)について


     成人矯正では、顎の大きさが小さく全ての歯を並べられない様な症例で、健康な歯を数本抜いて並べ直す治療がよくおこなわれています。これを便宜抜歯と言い、世界でも日本人の治療では抜歯する割合が非常に高いと言えます。これは日本人の骨格が影響しています。

     抜かないで治療をする場合、大なり小なり必ず歯は治療前より前にとびだしてゆきます。当然口元も前にでます。歯を前に出して、うまく噛合せが作れる(骨格の)場合は、もちろん歯を抜かずにやる方が、よいと思います。しかし、そうでない場合に、歯を抜かずに無理に治療をした場合、機能も審美もどちらも満足出来ない結果になることが多いのです。矯正治療には長い時間がかかります。やり直す事は、患者さんにとって大変な労力が必要となります。治療の前には熟練した専門医に、十分な検査・診断をしてもらい、それを十分に理解・納得した上で、はじめることが大切です。抜歯・非抜歯については、特に十分な理解が得られるまで何度でも歯科医に質問をされるとよいと思います。

     私たちの診療室では、抜歯をして治療する人の割合は、現在70%を越えています。

    その他


      ヘッドギア・・・頭部を固定源にして上の奥歯を後ろへ押す装置。目的により小児矯正にも、成人矯正にも使われます。海外では一日の大半使用するようですが、日本では、装置の見た目より、家の中だけで使用される場合が多いようです。

        ・上顎骨の成長抑制(小児矯正)

        ・成人矯正の加強固定(成人矯正)


    医療法人社団 直珠会 なかむらばしデンタルクリニック

    東京都練馬区中村北3-22-14 西武池袋線中村橋駅徒歩2分

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